皆、ごめん、俺が一番悪かった。 |
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| 想い
僕は引きこもりだった。
ほとんど学校にも行かずに、寝てばっか。
学校に行っても、消えたいとしか思わなかった。
外にも出ようとせず、ずっと家の中。
朝日を見るなんてとてもじゃないけど、不可能だった。
夕日を見るのも大変だった。
だけど、僕は思う。
ここまで、僕をどん底に陥れたのは、皆だ。
僕は学校で話す時間なんてなかった。いや、与えられなかった。
「本当に僕は存在するの?」
そう思ったのも1日だけではない。
そして鬱になった。
「死んじゃいたい。」 「消えたい。」 「僕に触れないで。」
そんな気持ちばっかが、先行してしまった。
そして、皆を更に、突き放してしまった。
自分から突き放してしまった。
でも、皆は僕を見捨てなかった。
皆は、僕を暖めてくれた。精一杯暖めてくれた。
お陰で僕は、こんなに暖かそうに見える様になった。
でも、まだ暖かくない。
心にはまだ3割くらいしか届いてない。
皆の想いを分かりたい。今からでも遅くは無い。
今から僕は、一生懸命になる。
皆の心の温かさを十分、分かるために・・・
そのために僕は恋をした。
精一杯「ここにいるよ!」とアピールをした。
でも、僕はおかしくなっていた。
でも僕は、おかしいなりにも彼女に尽くしていた。
でも、彼女は僕を暖めてくれなくなった。
なんでだろう? 僕は僕なりに精一杯考えた。
でも、答えが分からない。
ここまで出てるのに、分からない。
あの時は、一緒に楽しめていたのに。
あの時は、僕を暖めてくれたのに。
そして、皆も暖めてくれなくなった。
何で急に変わってしまったのだろうか?
そして、卒業式まで残りわずかになった日。
僕は学校に行った。あの答えを見つけるために毎日行ってる。
そして、今日もいつもの教室、そして、いつもの席に座る。
座ったとき、彼女が「1週間連続登校達成、おめでとう!」と僕に言った。
僕は、分からなかった。でも、皆は微笑んでいる。
この醜い僕を見て微笑んでいる。
僕は、何かを感じた。
それは、皆の心の温かさ。
熱すぎず、ぬるすぎず、そんな調度いい温度の心が僕の心へ入っていく。
僕は、また何かを感じた。
僕の赤い頬の上を通る、一筋の魔法。
「僕は何か悪いことをしたの?」と聞いても、皆は首を横に振る。
そして、彼女は言った。
「これからは、一緒に暖め合おうね!」
今度は僕の頬に暖かく、そして、一筋よりも広い魔法に触れた。
僕は最後に感じた。
ここまで、僕を幸せの世界に陥れたのは、皆だ。
だけど、サヨナラの時間は近づいてゆく。
一筋の魔法も、それよりも広い魔法も全く効かない、時間というもの。
時間が過ぎていく。僕は、恥ずかしそうに、うつむきながら、
「時間は少ないけど、今度は僕が皆を暖める。」
皆は、微笑みながら、うなづいてくれた。
そして彼女も言った。
「あなた一人だけじゃ、暖めきれないから、私も暖めてあげる!」
僕は、拒否した。そして、言い訳をしたら皆が笑った。
こんなに幸せな事は一生ない。だから、僕はこの幸せを息子、娘、孫、ひ孫にも教えていこうと想う。
でも、皆とは別れなきゃいけない。
だから、サヨウナラ。
・・・一部ノンフィクションです。 長いですね。初挑戦の詩は。 こんなん企画もんに持ってったら、確実に落とされますね。 どんどん書いてる内に長くなっちゃって。すいません。 読まれた方、出来たら、感想をお書きください。 お願いします。 卒業式、嫌だなぁ。 皆と別れるなんて。好きな子もいるのに。
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3月2日(木)14:22 | トラックバック(0) | コメント(2) | おそらくノーマル | 管理
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